「おとそ」は金箔入りの大吟醸酒だと思ってた。
お正月に飲む「おとそ」とは、単なる日本酒だと思っていたのです。が、Facebookで「おとそ」をつくる準備をしている方が居て、つくるってとどゆことだ?とびっくりして調べてみました。そしたら、さすがデイリーポータルZさん。2010年にすでに「おとそ」について解剖されていましたw
@nifty:デイリーポータルZ:本当のおとそ気分とはどんな気分なのか
「おとそ」こと屠蘇とは“邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」”という意味だそうで、“屠蘇を飲むことで、体の中の悪い物(病気など)を打ち負かし、延命長寿を願うもの”とのこと。へー。
そして、屠蘇を作るためには「屠蘇散」という漢方が必要らしいです。山椒(さんしょう)、防風(ぼうふう)、白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・桂皮(けいひ)、陳皮(ちんぴ)といった漢方が一般的に使われているようです。ブレンドされる生薬はいろいろみたいですが、身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防などに効果があるとされる生薬が使われるそう。
で、「おとそ」を作るためには「屠蘇散」を手にいれて、あとは日本酒かみりんにつけこめばできあがり!意外と簡単ですな。
ただ、さらっと書きましたが「屠蘇散」を入手する方法がわかんないですよね。昔、江戸時代では薬屋さんが薬代の返礼に渡していたという習わしに由来して漢方薬としての扱いになるようなので薬局に行けば手に入るようです。知人も薬局で購入したと投稿してたし、デイリーポータルZさんでもそう書いてるので確実かと。
しかし、ここまで書いててまったく味の想像がつかないのですがw わざわざ屠蘇散を買ってつくらなくても出来合いの「おとそ」もあるようなので、そっちをトライしてみるのはアリかもしれないと思いました。飲んでみないことにはどんな味が正解かわかんないですもの…!
奈良の酒蔵、今西清兵衛商店さんの「春鹿」のブランドで出ているみたいです。お値段もおてごろ。
日本人らしいお正月の習わしもちゃんと由来を知ってやるのと知らないでやるのとでは、ちょっとばかし気持ちも違うかも…ということでひとつ勉強になりましたとさ!
それではみなさん、良いお年をお迎えください☆