なかなか取れない寝台特急「サンライズ出雲」のプラチナチケットを手に入れるためにやったこと、備忘録。
昨年くらいから寝台特急ブームがきているようで、さらに出雲は今年60年に一度の式年遷宮ということもあり、「サンライズ出雲」の人気がすごいみたいです。先日新潮社から新創刊になったサブカル女子のための雑誌「ROLa」にも サンライズ出雲に乗って行く旅の記事がありましたしね。
ということで、日程と席の種類によってはチケットを抑えるのが困難だという話を聞いたので「うまく手配できる方法がないかしら?」という相談を受け、きっぷの手配のお手伝いをすることになったのでした。
実際に「サンライズ出雲」に乗ったことがある人へのヒアリングはもちろんですが、 なんとかベストな方法を見つけようといろいろ模索してみることに・・・。もちろんインターネットにもお世話になりましたが、このトレたびのサイトはかなり参考になりました。
はじめての寝台列車|旅行|トレたび - 寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」に乗ってみよう!
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「サンライズ出雲とは」
時代のニーズに合わせて個室中心の寝台を備えた寝台特急(285系電車)が、東京~出雲市間を結ぶ「サンライズ出雲」。東京~岡山間では7両編成の列車を2本併結して走りますが、1~7号車と8~14号車の寝台設備は同一です。3・10号車には車窓の風景を眺めるのに最適なミニサロンやシャワールーム(有料)もあります。 「サンライズ出雲」は中国山地を経由して、中海や宍道湖(しんじこ)を見ながら出雲市駅へ。日本の美景が連続する絶景路線を堪能できます。
※トレたびのページより引用
[運転区間] 東京~出雲市(953.6km)
[運転時刻] 東京22:00⇒出雲市9:58/出雲市18:55⇒東京7:08
[車内設備] シャワールーム、ミニサロン、自動販売機、車内電話
[寝台料金]
・A寝台1人用個室シングルデラックス(4・11号車)⇒1万3350円
・B寝台2人用個室サンライズツイン(4・11号車)⇒1室1万4700円
・B寝台1人用個室シングルツイン(1・2・6~9・13・14号車)⇒9170円
・B寝台1人用個室シングル(1・2・5~9・12~14号車)⇒7350円
・B寝台1人用個室ソロ(3・10号車)⇒6300円
・指定席ノビノビ座席(5・12号車)⇒510円(季節変動あり)
[乗車料金] 運賃1万1660円+特急料金3150円(東京~出雲市)
via @トレたび
なお、今回のきっぷの条件は金曜日発の2人利用という、なかなかの好条件。
金曜日以外の平日で1人利用で席のこだわりがなければまだおさえられそうな感じもするのですが、「サンライズ出雲」の2人用個室「B寝台2人用個室サンライズツイン」は上の編成表をみていただいても分かるように、4号車と11号車の2枠4席しかないのです。しかも金曜日。
さらに言うと「サンライズ出雲」は東京から出発する下り列車は 22:00発出雲市9:58着の1本だけ。(もう1本は出雲市18:55発、東京7:08着の上り列車)
えらいこっちゃです(・∀・)!!!
これは単なるチケット手配ではなくプラチナチケットを確保しなければならないという重大なミッションだったのです・・・。
でも、むずかしければむずかしいほど燃えるという質なので、これはなんとしてもおさえたいとミッションコンプリートのために策を練り始めました。
●指定券の発売開始日10時を狙う!
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、指定券(特急券・グリーン券・寝台券・指定席券)は、利用する列車が始発駅を発車する日の1カ月前(前月の同じ日)の10時から駅や旅行会社の窓口で一斉に発売されます。
※前月に同じ日がない場合はこちらを参照。
「サンライズ出雲」がどれくらい人気なのかは計り知れませんが、競争率の高い「サンライズツイン」は発売開始から数分で売り切れる可能性もあるため、発売日の10時ちょうどを狙うというのはプラチナチケットへ近づく第一歩かと!
●寝台特急列車は窓口でのみ発売!
さらに昨今インターネット予約ができる指定券もありますが、寝台特急列車は窓口のみでの発売なので、駅や旅行会社の窓口に並ばなければいけません。
トレたびにも書いてあるように、JR東日本の「みどりの窓口」はもちろんですが、併設されている旅行相談窓口の「びゅうプラザ」でも きっぷの手配は可能なので、空いていたらそっちに並ぶというのも一案。
ただ、よくよく調べてみると「びゅうプラザ」はお店の開店時間が「みどりの窓口」よりも遅く、場所によっては11時からというところもあるので、発売開始日10時を死守したい&自分の順番がくるまでに絶対並ぶということを考えるとやっぱり「みどりの窓口」に並ぶのがベターだと思います。
☆ちょっと裏技。
実は、JR東海の旅行会社「JR東海ツアーズ」は旅行相談だけでなく JRきっぷうりばも併設しているので、「みどりの窓口」と同じくきっぷが購入できます。しかもJRきっぷうりばの営業時間は8時から!
旅行会社できっぷが買えるというのを知ってる人は少ないので、もしかすると「みどりの窓口」よりも並ばずにすむ確率は高いかもしれません。
※ちなみにJR東海ツアーズ新宿支店以外はJRきっぷうりば併設&8時から営業しているようです。
ということで、「JR東海ツアーズ」に行ってみようかとも思ったのですが、「サンライズ出雲」が東京駅発の列車のため「もしかしたらJR東日本の方が取りやすいかも」 というなんとなくな理由で、最寄りの「みどりの窓口」を攻めることに決めました。
結果は、
無事ミッションコンプリート!!!
希望通りのチケットをゲットできました。(拍手!)
実は会社の先輩にも同じようにみどりの窓口でのチケット確保を協力をしてもらっていたのですが、残念ながらそちらは惨敗。。
ちなみに両方取れたとしても、キャンセル料は1人分300円くらいと全然安いものなのでキャンセル料払うことになってもいいからとにかくダブルスタンバイしよう! ということでリスクヘッジしていたのでした。ああ、無事に取れてよかったー。
その日はもう朝からものすごい達成感で、夕方くらいまでふわふわと興奮していました。あと、「みどりの窓口」の方が、希望のきっぷをおさえられた瞬間に「キタ!」と小さく叫んだのが 忘れられませんw
前に駅にいたことがあるともだちにそのことを話したら「その感じわかるわ~」と言ってました。しかし今回無事にゲットできたのは「みどりの窓口」の方が神対応だったからなんですよ。対応してくださった方、ほんとにありがとうございます。
そんなドキドキなミッション遂行劇・みどりの窓口の神対応詳細が気になる方は、ちょっと長くなるので興味のある方だけ「続きを読む」をポチっとどうぞ。
わたしもいつか平日におやすみ取って寝台特急でゆるりと旅しにいきたいなあ。
<ここから続き>
もう、夜寝る前からドキドキしていて朝起きて駅の「みどりの窓口」の入口に立ったときは、前にまだ2人しか並んでいなかったので、ホッと胸をなで下ろしました。(その時点で9時ちょっとすぎ)
一旦その列に並んで、窓口の方に「サンライズ出雲」のサンライズツインを予約したい旨を伝えました。さらに、このあと10時からの発売のためしばらく待つので、なんとか10時少し前にタイミングをあわせて受付をしてくれないかというのを無理を承知で相談したところ、「お客様の待ち状況にもよりますが…また30分後くらいに来て下さい」と言われ、一旦退散。
コーヒーをしばきまわしつつ、そわそわと時間をつぶして「みどりの窓口」に戻ると また3人くらい列に並んでいたので、そこに並び直し。順番がまわってきたところで「戻ってきました」と伝えたところ、窓口の方がカウンターの外に出てきてました。
すると
「今日の10時発売のきっぷを待たれているお客様がいらっしゃるので、発売の時刻に そちらのお客様を優先してご案内させていただきたいのですが、ご協力をいただけますでしょうか。なお、お急ぎのお客様はもうひとつの窓口で対応させていただきます。」といった旨をわたしの後ろに並んでいるお客さん達数名にお声がけをしてくださったのでした!!!神!天使!( ^ω^ )
並んでいた他のお客さんも特にお急ぎの方は特にいらっしゃらなかったので事情承知といった感じで納得してくださった様子。わたし自身かなり恐縮しながら「ご迷惑をおかけしてすみません。ありがとうございます!」と御礼を言って、しばらく店内でさらに待機。
チケット販売開始5分前くらいから時報サービスの音がスピーカーONになるのか「ピ・ピ・ピ・ポーン・・・♪」 という音が店内に聞こえるようになりました。
3分前くらいに窓口に優先案内していただき(すみません、すみませんと言いながら割り込む) 窓口の方は画面を操作し、わたしは緊張しながらその手元を息を呑みながら見つめることしばし。鳴り続ける時報に耳を澄ませつつ、9時59分50秒からのカウントダウンがはじまりました。(あれはホント心臓が口から出そうだったな…。)
「午前10時ちょうどをお知らせします・ピ・ピ・ピ・ポーン・・・」の瞬間に窓口の方がマルスを叩く! !!!
右手でボタンを連打して、一呼吸・・・「キタ!」と窓口の方が小さく叫びました。 「やった!」と心の中でガッツポーズをしながら「ありがとうございます」と御礼を伝え、無事にお会計を済ませました。
はー・・・
わたし、ただ待ってただけなんだけどすごい達成感でしたw
普通に並ぶのではタイミング良く自分の番が回ってくるわけでもないし、もしかしたら窓口が混んでしまったらこんな風に優先対応はしていただけなかったかもしれないし とにかくラッキーが重なったなあと。ま、こんなに大変そうに書いてますがもしかしたら日取りによっては 全然普通に発売開始後数日経っててもチケット取れるかもしれませんしね。
これを記録しとくことで、また誰かの大事なタイミングに役に立つかもしれないし、そうだと良いなあと思っています。あと、旅行に行かれるお世話になっている知人の方がたのしんでくれるといいなあって!