名物にうまいものなしとは言うけれど地元銘菓の炭酸せんべい、嫌いじゃないよ。
地元の名物を問われると、いつもちょっとだけ答えにつまってしまうのですが、宝塚の名物は「炭酸せんべい」です。多分……。写真は炭酸せんべいにクリームをはさんだ「クリーム炭酸せんべい」です。
炭酸せんべいとは。
兵庫県神戸市の有馬温泉、兵庫県宝塚市の宝塚温泉の名産とされる菓子。直径10cm程度までの円形で、比較的薄く1mm程度の厚みである。黄色から黄褐色をしており、表面には焼型の紋様が凹凸を成している。販売形態としては、湿気を防ぐ為円柱形の缶入りのものや、個別包装されたものが大きな缶に入っているもの、割れたものを袋詰めにしたもの等が有る。有馬温泉、宝塚大劇場、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅、中国自動車道西宮名塩サービスエリア等で販売されている。
via @炭酸せんべい - Wikipedia
材料および製法は、"小麦粉、砂糖、でんぷん、食塩、重曹等に温泉の炭酸泉水を加えて型を用いて焼き上げる。甘みをどう加えるか等材料配合には各店の独自性が有るので味が微妙に違う。"とのことですが、そんなにお店によって味に違いがあるとは思えないというのが個人的な感想です(笑)
宝塚といえばやっぱり「宝塚歌劇」。
宝塚歌劇の缶で炭酸せんべいを売り出してる「いずみや本舗さん」*1のホームページには、
宝塚温泉から湧き出した温泉水を利用して焼き上げた事が起源とされる。現在では、衛生基準を満たすため 精製された炭酸ナトリウムを使用しています。
という説明がありました。
炭酸せんべい・クリームタンサン - 大阪のお土産は御菓子所 泉寿庵|株式会社 いづみや本舗
昔は炭酸泉水を加えていた(現在は炭酸ナトリウムを使用)から「炭酸せんべい」なんですね。確かベーキングパウダーには炭酸水素ナトリウムが含まれてるので、ベーキングパウダー的な位置づけで加えるのでしょうか??
奈良の鹿せんべいの方が美味しそう……!?
写真は鹿せんべいですが、何となく「炭酸せんべいより鹿せんべいの方が美味しいんじゃないか?」と思ったこともありますが、こちらはぬかと小麦粉が主成分なので、人間が食べても害はないけどあくまでも鹿の餌でなので、人間は食べない方が無難らしいです。*2
気になる炭酸せんべいの味ですが、しょっぱくはなくほんのり甘くてパリパリとした軽い食感*3で何に似てるとも表現しがたいおせんべいです。シュワシュワはしてません。厚さは1枚2~3mmくらいと薄いのでついついパリパリ食べ過ぎてしまいます。素朴だからこそクセになるというか。
有馬温泉の方が有名らしいというところも胸を張って地元名物と言えない点かもしれない。
有馬温泉にも炭酸せんべい屋さんはたくさんあるのですが、宝塚温泉の方では一応黄金屋さんというお店が炭酸せんべいの本家らしいです。宝塚市公式の楽天市場のアンテナショップでも黄金屋さんの炭酸せんべいがピックアップされてました。
今回、会社へのお土産にクリーム炭酸せんべいを買ったのですが、ちょっと丸が欠けてしまった割れせんをたっぷりおまけで付けてくれました。ちなみにお土産には向きませんが、型からはみでた細かいかけらをコーンフレークよろしく「炭酸せんべいフレーク」として売ってたりもします。牛乳かけたらヘニャヘニャになりそう。
有馬温泉のやつですが炭酸フレークを食べた方のブログを発見。
有馬温泉の方では炭酸フレークを使ったパフェとかもあるみたいです。ちょっと食べてみたいかも。
……という感じで、「炭酸ナトリウムが入ってるせんべい」というよくわからない特長しかない上に見た目も地味すぎる地元銘菓ですが、決してまずくはないし(むしろ食べ出したらちょっと止まらなくなったりする)、神戸風月堂さんのゴーフルを真似したみたいな「クリーム炭酸せんべい」も案外いけるし、なんだか嫌いになれない存在です。
もしどこかで見かけたり食べる機会があったら「これがあの!」と思いながらパリパリむしゃむしゃ食べてみてください(笑)