たった30秒の淡く儚い夢の様な「ル・スフレ」のレモンスフレ
注文をしてから15分、出来上がってから30秒でしぼんでしまうなんとも繊細なフランスのお菓子、スフレ。
そんなスフレがいただける専門店が西麻布にあると知ってワクワクしながら訪問してきました。
当店はスフレをスペシャリテとした西麻布に本店をかまえるレストランです。
シェフである永井春男は日本で働いたのちにフランスへ渡り、欧州各地やカナダで修行を積み、帰国。誰もやっていないことをやろうと当店をオープンし、愛されて30年。
30秒でしぼんでしまうふわふわのスフレはもちろん、本格的なフレンチ、焼菓子やショコラにシェフのこだわりが感じられます。
フランスのサロンを彷彿とさせる落ち着いた空間で、特別な時間をお過ごしくださいませ。via @Le Souffle CONCEPT
30年という歴史があるお店は、看板、入口のドア、インテリア、調度品……どれも品が良く、フランスにトリップしてしまったかのような空間でした。昼下がりに訪問したのですが、お店はそこまで混んでおらずゆったりした時間が流れていました。
テーブルの透明なクロスの下には、スフレの出来上がりを逃さないように注文してから席をはずさないように注意を促すメッセージや、スフレのおいしい食べ方が書かれたシートが挟んでありました。
via @出挙さんが投稿した六本木のカフェ・喫茶の写真一覧 [食べログ] *1
スタンダードなのは「バニラのスフレ」のようでしたが、バニラ以外にもソースの種類がかなりあってめちゃくちゃ迷いました。
ショコラベースもおいしそうだし、あつあつのスフレの上にアイスを乗せるスペシャルスフレも捨てがたいし、うんうん悩んで悩んだ末に「レモンのスフレ」をチョイスしました。
スフレの真ん中にソースを流し込むべく、スプーンを入れていくとサクッとした感触の後あたたかいスフレのじゅわっとした層に届いて、ふわりと香りが立ち上がります。まずはそのスプーンで繰り抜いたひとくち分を口に運んでプレーンなスフレの生地自体を味わい、先ほどのおいしい食べ方シートにならって穴の中にレモンソースを流し込みます。
ソースをうまく絡めながらなめらかに空気を含んだスフレ生地がソースをじゅんわり纏い、しっとりとおいしくなる部分ところをうまく育てつつ、でもスフレが冷めてしまわないくらいのスピードで食べ進めるという至福の時間は束の間。あっという間に器の底が見えてきて、淡く儚い夢のようなたべものはすっかり胃袋の中におさまってしまったという現実に気づくのでした。しかも、これが1,000円(税抜)でいただけるなんて……ありがたすぎる!
アクセスは広尾駅から少し歩くのでこちらのお店に行くぞ!と決めて訪問する感じかもしれませんが、わざわざ訪れる価値はあると思います(西麻布の本店以外にも自由が丘のスイーツフォレストでもスフレ食べられるみたいですが)。
は〜、思い出してまた食べたくなってきてしまった。ランチのキッシュとセットも気になるのでまた行ってみたいと思います。