300円で新幹線に乗れる不思議な路線、博多南線に乗ってきた。
乗車券200円と特定特急券100円の計300円で新幹線に乗りました。
とっても変な感じ。
博多南線とは
山陽新幹線の博多駅から南に9.2kmの所にある車両基地(博多総合車両所)までの回送線を旅客線化した路線である。
新幹線用の設備を使用し、新幹線車両を使用するが、「全国新幹線鉄道整備法」の定義から外れるためJR西日本では「新幹線鉄道」ではなく「普通鉄道」として当時の運輸省(現在の国土交通省)に認可を申請した経緯から「在来線」としている。
一方、施設そのものは新幹線の構造物であるため新幹線特例法の対象となっているほか、当路線の列車を運転するのに必要な動力車操縦者運転免許の種類は「新幹線電気車」であり、在来線電車の「甲種電気車」免許では運転できない。
via @博多南線 - Wikipedia
調べてみても結局新幹線なのか在来線なのかよくわかりませんが、珍しい路線&駅であるということは分かりました。
ちなみにこの不思議な路線ができることになった来歴はというと…
1974年に博多総合車両所が開設された後、基地のある那珂川町は市街化していったが、福岡市中心部への交通アクセスが悪く、西鉄バスでは1時間近く要するため、地元住民から「回送線に乗せて欲しい」との要望が寄せられるように……。
しかし、国鉄改革時に「九州内の在来線はJR九州が経営する」という取り決めがあったため、その整合性が問題となり、JR側と地元住民との間での調整が難航。最終的には「線路の保有と列車の運行・管理はJR西日本、博多南駅の営業業務はJR九州に委託する」ということで決着し、開業するに至ったそうです。
その結果、博多駅への所要時間は、バスでは1時間ほどかかっていたものが10分程度へと大幅に短縮されて利便性が向上。その後、博多総合車両所周辺は急速に宅地化が進んでいるとのこと。
ちなみに、博多南駅の営業業務も2010年4月1日にJR西日本の直営となり、みどりの窓口が設置されたそうです。
ということで、JR西日本所属の500系に乗れました(喜)。
現在の博多南線で使用されている車両は、以下の3種類。
博多南駅のホームの有効長が8両分しかないため、16両編成は使用されないそうです。基本的には全席禁煙・全席自由席という座席設定になっているようですが、半室グリーン車があるN700系8両編成を使用する列車もあるので、グリーン席を利用したい場合は別途グリーン券の購入が必要です。
博多南駅の朝の様子。
ちなみにこの不思議な博多南線と同じく新幹線用設備を使用しているけれども、旅客営業上は在来線として運行する路線はあるのだろうか?と思って調べたところ、「越後湯沢駅 - ガーラ湯沢駅間*1」がありました!
また、新幹線ではなく車庫への回送線を旅客化したものという点では、東京地下鉄(東京メトロ)の千代田線支線(綾瀬駅 - 北綾瀬駅)間が該当するようです。
へええ。
博多駅南駅近くの「Super Express View」というお部屋があるホテル
福岡|バジェットホテル博多駅南《公式サイト》
外観も室内もなんてことないビジネスホテル*2なのですが、車両基地の新幹線が部屋から見放題という新幹線ビューに特化したホテルが博多南駅近くにあります。
ただし、部屋から車両基地に滞泊している車両が見えるのは4階と5階のシングルルーム6室のみなので予約時要確認です。なおツイン・トリプルのお部屋でも走行中の新幹線は部屋から見えますし、非常階段は出入り自由なのでそこからの眺めは宿泊者であれば誰でも堪能できます。
タモさんに是非紹介したい!と思ったけど、もう知ってそうだなあw
しかし珍しい路線を堪能できたし、九州はほんと在来線もすてきな車両がいっぱい走ってるのでとても楽しかったです。