鴨音(かもん)、ミスター・ギョーザ。~ある梅雨の晴れ間の京都にて
先週末、出張で京都に行ってきました。
梅雨入りしたと聞いていたのでお天気が不安でしたが、前日土砂降りの雨だったにも関わらず金曜日は朝から快晴! お天気にめぐまれた撮影現場では、自称晴れ女・晴れ男が多数発生(もちろん私も晴れ女です)。撮影をさせていただいた場所が期待していた以上に良かったので、番組の仕上がりが今からとてもたのしみです。
さて、意味不明なタイトルですが。
どちらも今回の京都往訪で出会ったお店の名前です。京都は自分にとって勝手に第二の故郷的な感じなので、「せっかくの京都だから京都らしいもの(とうふとかおばんざい)を食べよう」モードから離れてみようと、 敢えて「ギョーザ」と「鴨せいろ」になりました。(嘘です。たまたまです。)
▲京都の自転車車線の矢印。
まずは1軒目、「ミスター・ギョウザ」のことを。
京都駅から油小路通、九条通に出て新千本通にぶつかるところを少し上ると、すこしくすんだ黄色いファサードの下に真っ赤なのれんが掛かったお店が見えてきます。そこが「ミスター・ギョーザ」です。
創業は昭和46年。
京都 餃子専門店 ミスター・ギョーザ 通販あります。 HOME
晩ごはんのおかずになるのでしょうか。お邪魔した日もひっきりなしにお持ち帰りの注文が入っていました。
念のため、お店に行く前に電話をしてみたのですが、予約は受け付けていないとのことだったので お店に直接向かったところ運良くテーブル席に通してもらえました。
席に着くと、ちょうど大量にギョーザが焼き上がったところだったらしく 「何皿にします?」と確認され、注文するやいなやギョーザが出てきましたw
残念ながらピントがちゃんときてないw
「ミスター・ギョウザ」のメニューは至ってシンプル。
- ギョーザ
- キュウリの丸漬
- 唐揚げ
- ラーメン、ライス(大中小)
飲み物もビール(瓶・生)とチューハイ(レモンサワーだった)のみ。ギョウザのタレは普通の酢醤油と、ごまだれがありました。ごまだれにたっぷりラー油を入れたのも結構合うんですねー。ギョーザ(酢醤油)とギョーザ(ごまだれ)に時々キュウリでこれは無限にビールがすすみます。こわい。おいしい。
閉店時間が20時半と早めの店じまいなお店ですが、延々ギョウザを食べ、ビールを飲み、サワーに切り替えてまた飲み、としていたら あっという間に最後のお客さんになってしまいました。すると、奥から店長さんらしき方がいらっしゃって「これ、おみやげにどうぞ」と 焼きたてのギョウザと揚げたての唐揚げが入ったビニール袋を差し出してくれるではないですか!
びっくりしつつも喜んで受け取ると、追加で「これもよかったらどうぞ」と焼く前の生ギョウザを 人数分用意してくれるという事態に…!
『朝作ったものをその日のうちに』というモットーを掲げていらっしゃるので、 「余らせてもしょうがないし」ということで、おみやげにしてくださったようです。
帰り際にブログに書きたいので、写真撮らせてくださいと店長さんにお願いしたのがこの一枚。
「誰かに似てるって言われませんか?」と尋ねると「若い時の千代の富士って言われます」とのことw なかなかのイケメン店長さんです。
通販もあるみたいなので、気になった方は是非!
住所:京都府京都市南区唐橋高田町42
電話:075-691-1991
定休日:木曜日
営業時間:11:30~20:30(但しギョーザ売り切れ次第、閉店。)
さて。次は「鴨せいろ」のお店ですが、「鴨音-KANON-」という名前で5月14日にオープンしたばかりのお店です。マリベルというNYから日本に初上陸したチョコレートのお店を目指していたのですが、ふらふらと歩いている打ちに高倉六角上る西側あたりにたどりついてしまいました。
帆布の看板が涼しげに風に吹かれていて、ちらっと横目で見ながら一旦前を通り過ぎ、 引き返してお店に入ってみました。
もともとは割烹のお店だったところを改装したという店内は、カウンターのみ。
注文を受けてからひとつずつゆっくりと作り始めるお店の方の手元をカウンター越しにのぞきながら、ぼんやり待つ時間もなかなか良い感じ。なんとなくお客さんは皆、ひそひそと小声で会話をしていました。
写真については「フラッシュはごめんください」と書いてあるだけだったのですが、 スマートフォンを手元に出すのは少しはばかられる雰囲気だったので、写真は自分が注文した鴨むぎだけ。
「麦きり」というものを注文してみたのですが、 目の前で機械をつかって麺をつくってくださるのがおもしろかったです。奥に少し写ってるのがその機械。
写真撮って良いですがと思い切って切り出せばよかったなあと後悔していたのですが、こちらのizolaさんという方のブログに写真がありました。
割烹なかじんから鴨音へ : portagioie
お店の奥に鴨があしらわれたかわいい窓があったのですが、こちらのブログ記事にその写真もあります。
麦きりもせいろも、「まずはかおりをかいでみてください」と言われるので、 両手でお皿を受け取ってかおりをたのしみます。ほんのり小豆のような甘い香りがします。そして、最初のひとくちはお塩をかけていただきます。風味が口の中から鼻にぬけてゆきます。
お塩だけでも全部食べれそうなくらい、繊細な味が愉しいのですが、 鴨の出汁がきいた付け汁でいただくのも、また格別。お料理を出す直前にすだちの皮ひとかけ付け汁に落としてくださるのですが、 柑橘の皮のかおりがふわっと香るのが最高です。
となりに座っていた老夫婦は、おまかせ五品盛り合わせという肴と日本酒を頼んでいらっしゃったのですが、日本酒は「波の音」という滋賀のお酒のようでした。(どうやら「鴨音-KANON-」さんで、取り扱っている日本酒は「波の音」のみのようです。)飲んでみたかったな~。
関谷江里の京都暮らし : ■ 「なかじん」の新しい鴨せいろ店「鴨音」
▲詳しいお店の雰囲気とかはこちらの関谷江里さんという方のブログをどうぞ。
住所:京都府京都市中京区高倉通六角上ル滕屋町175
電話:075-257-2288
定休日:日曜日、月一回水曜日(不定)
営業時間:木、金、土曜日のみ16:00ラストオーダー、17:00閉店。
月、火、水曜日は18:00ラストオーダー、19:00閉店。
大学時代は兵庫から京都まで毎日通っていたり、社会人になってからも仕事の関係で何度か京都出張の機会がちょくちょくあったり、京都に住む友達がいるのでなんとなく京都と自分の距離は近いと思っているのですが。 変化について体感スピードがとても速い東京にいる時間が長くなったせいなのかなんなのか。久しぶりに "すごく大きくは変わらない京都"に訪れて、変な距離感を感じていたのですが、この二つのお店に出会って、 やっぱりそんなことはないな、と思い直しました。
東京に戻ってから、佐々木酒造さんに寄ってみたかったのに忘れてたと気づいたので今度いつ行けるかわかりませんが、次こそは寄りたいな。あと、何年か前に友達といった貴船が楽しかったので、改めて行きたいな、とかとか。
やっぱり京都がすきだ。