"BIG IDEAS ARE SMALL."―デザインバーコード株式会社


デザインバーコード株式会社
http://www.d-barcode.com/

"ありがとう、吉田稔(1971-2012)"
ということばがトップに。

吉田さんのアイデア(カンヌのチタニウム獲ったの)は知っていた。
ただ、わたしがはじめてオフィシャルホームページに訪れたのは、
彼がこの世を去ってからだった。
残念、すぎる。


女の子向けの広告をオジサンたちが作ってる。変じゃないか?新卒女子募集。/広告賞は、イチ抜けた〜/クライアントにコネのあるバカ息子を1人雇うぐらいなら、プレゼンボードを一万枚買った方がましだ。/Thanks for the prize. Next time we are going for Grammy!/広告をみているヒマがあったら、フジロックに行きたいし、知らない娘とセックスしたり、ニンテンドーDSに夢中になりたい。そんな時代に、お金を払ってでも見たくなる広告を。/詩やコピーは翻訳すると消えてしまう。アイデアは翻訳しても消えない。/ビッグアイデアは、小さい。/莫大な広告費を使って、消費者の心をつかみたいなら、消費者一人一人に、その金を配ればいい。/広告を人気者に。
(design barcode aboutページより抜粋)

どのことばもグサグサささった。
でも、わたしは最後のひとつがいちばんすきだ。

『広告を人気者に。』
翻訳しても消えない、すてきなアイデアをわたしも見つけたいものです。

R.I.P.


■20130322 re;entry

自分のこの2012年のエントリを見返して、久しぶりにデザインバーコードさんのサイトに飛んでみた。そしたら、「OKINAWA BRANCH OPEN」という文字に迎えられた。
そこには特にリンクがなかったので、そのままトップページに遷移して、左上のゴミを捨てる人のアイコンにカーソルを乗せたら、そのリンク先「WORKS OF THE PAST」のURLがこんなだった↓(笑)
http://www.d-barcode.com/garbage/


"garbage"と、自分たちで言っちゃうそのスタンスが、なんだか相変わらずだなあと笑ってしまいました。(捉えようによっては結構危険だとは思うけど、もちろんクライアントさんもそこは承知の上だと思う。)かっこよく作り込んだ紙の企画書をわざとくしゃくしゃにしてるのが、逆に「WORKS OF THE PAST」への愛がにじみ出てる(気がする)し。


なんか、時間が経つほど、自分がいま立ってる場所のこととか、昔想像してた自分のこれからのこととかどんどん見えなくなるから、デザインバーコードが掲げたことばをときどき取り出して確かめたくなる。


「マーケターはいつまで“宣伝会議”をしているのか?」――瀧本哲史さんインタビュー #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ)

"例えば「『宣伝会議』という雑誌のタイトルはなぜ、『宣伝会議』なのか?」という問いに対し、明快に説明できるマーケターは一体どのくらいいるのでしょうか。このタイトルは“広告宣伝で差別化が可能だった時代”と共に歩んできた雑誌の歴史と、今必要とされている統合的なマーケティングとのギャップを表している、ということを理解できているのか。"


「宣伝会議」という雑誌にこういうタイトルの記事が載ってるということ。

わたしだって多分、広告をみているヒマがあったら、フェスで騒ぎたいし、好きな人とおしゃべりしたいし、新しい靴やおいしいお酒に夢中になりたい。
でも、だから、"そんな時代にお金を払ってでもみたくなる広告を"ってことがどういうことなのかをもう一度、いや、何度も考え巡らせないといけないというところまでは分かるし、ここでも言える。

具体的にどうするかは…


不言実行ですね。がんばろ。

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